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リンパ浮腫の原因、治療

リンパ浮腫とは、リンパ液の正常な流れが何らかの原因によって阻害されたり減少したりすることで起こるリンパ管のむくみです。
リンパ浮腫は、生まれつきリンパ液を処理できるリンパ管の数が少ないために起こる先天性リンパ浮腫(一次性リンパ浮腫)と、乳がんや子宮がんなど手術によってリンパ管やリンパ節を除去することなどが原因でおこる後天性リンパ浮腫(二次性リンパ浮腫)があります。

リンパ浮腫のおこる原因

先天性リンパ浮腫(一次性リンパ浮腫)では、生まれつきむくみが明らかな場合もありますが、通常乳児の体内で作られる少量のリンパ液の量は対応できるケースが多いため、成長する過程でリンパ液の量がだんだん増えてきて、リンパ液の量がリンパ管の処理能力を上まわったときに現れます。
先天性リンパ浮腫(一次性リンパ浮腫)は男性よりも女性に生じる可能性が高く、初期の兆候は足のむくみから始まり、時間の経過と共に症状がひどくなります。

後天性リンパ浮腫(二次性リンパ浮腫)は、子宮がん、乳がん、前立腺がんの治療後によって起こることが多く、日本の後天性リンパ浮腫(二次性リンパ浮腫)の原因の約半数は、子宮がんの治療によるもので、約4分の1は乳がんの治療によるものと言われています。
がんの手術ではがんの転移を予防するためにリンパ管やリンパ節が除去するケースが多く、また、放射線治療や抗がん剤によってリンパの機能が失われてしまいます。
特に、子宮がんでは足の付け根の部分にリンパ節が密集しているため、そのリンパ節群を除去することで足にむくみが起こりやすくなり、乳がんの場合は、わきの周辺にリンパ節が密集しているため、そのリンパ節群を除去することで手にむくみが生じやすくなるのです。


リンパ浮腫の治療・予防法

リンパ浮腫は、リンパ管及びリンパ節の数や能力が足りないために起こり、投薬による治療ができず、現在のところリンパの働きの替わりをするようなものやリンパの能力を高めるようなものなど特に効果的であると言える治療方法が見つかっておらず、完治する治療方法はなく、むくみの症状を軽減、緩和する治療法しか行われていません。

  • 足や手などむくみのある部分を心臓より上に挙げる
    最も簡単で効果のある治療方法で、心臓より上に挙げることで重力によるリンパ液の流れの抵抗がなくなり、リンパ液が血液循環に戻りやすくなります。

  • 適度の運動をすることも予防になります
    運動による筋肉の収縮がリンパ管を押しつけてポンプの働きをするので、リンパ液の流れを良くしてくれます。
    翌日に疲れが残るような激しい運動ではなく、水泳やウォーキング、軽いエアロビクス、自転車などが効果的です。

  • リンパマッサージ(リンパドレナージュ)
    リンパマッサージ(リンパドレナージュ)は、素手によるリンパ液を排泄するマッサージで、リンパ管の流れに沿ってさするようにマッサージすることで、滞ったリンパ液をリンパ管が静脈とつながるっている鎖骨下の頸部リンパ節群に導き、リンパ液を血液中に戻してあげます。

  • 空圧式のマッサージ器
    空圧式のマッサージ器は、加圧と除圧を繰返すことにより筋肉の収縮・弛緩のポンプ動作を機械的に作り出すことによって、リンパの流れを促進します。

  • 圧迫包帯や圧迫ストッキング、スリーブ
    圧迫包帯や圧迫ストッキング、スリーブを着用することもむくみを抑え、マッサージ効果もあるため有効です。
    ただし、部分的に締めつけていまうゴムのきつい下着や衣服の着用はよくありません。
    リンパ管が締めつけられてふさがり、リンパ液の流れが悪くなる原因となります。



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